子宮内避妊器具(銅付加 IUD)のお知らせ

産後の避妊

母親が健康な状態であれば、お産の2ヵ月ほどで妊娠・分娩の疲労から回復し、子宮や腟が普段の状態に戻ります。 しかし、産後はまず排卵が先にあり、そのあと月経があります。 月経があるまでは避妊をしなくても大丈夫などと思い込んでいると、妊娠してしまいます。 産後は赤ちゃんの育児に追われることが多いため、次の出産が近すぎれば、育児疲れなどいろいろ問題が出てきます。したがって、次の出産まではある程度間隔をあけることが望ましく、しばらくは避妊を考える必要があります。

産後に適した避妊法

産後母体が回復するまでの間は、コンドームによる避妊が適しています。産後6週を過ぎれば、IUD(子宮内避妊器具)も使用できます。 ピルも産後いつからでも使用できます。ただし、赤ちゃんに母乳を飲ませるのであれば、母乳にホルモン剤が溶け出る恐れがあり、また、ピルは母乳の分泌を抑える作用があるため、授乳を続けようとする母親にはお勧めできません。 一方、仕事復帰などで母乳を止めたい場合は、高い避妊効果も併せて得られる「ピル」は効果的です。 それぞれの避妊法の長所と短所をよく理解し、自分にあった避妊法を選択しましょう。

銅付加 IUDの装着が向く人 銅付加 IUDの装着が向かない人
  • 出産経験がある人
  • 長期間の避妊を望んでいる人
  • 授乳期の人や、次の出産まで間隔をあけたい人
  • 低用量ピルが向かない人
  • 女性主体の避妊方法を希望する人
  • 月経量の多い人
  • 子宮腔に変形のある人
  • 性器に炎症のある人
  • 子宮がん、卵巣がんの疑いのある人
  • 子宮外妊娠の既往歴のある人

IUD Q&A

銅は、からだの中に入れても害はないのですか?

人間のからだには鉄分などの重金属もなくてはなりません。鉄や銅の不足は、貧血を起こします。しかし、銅付加IUDを挿入したからといって血液中の銅の濃度に変化は起こらず、月経によって子宮内膜に溶けた銅は毎月、月経とともに体外に排出されるので、その蓄積は起こらないといわれています。

IUDは、どんな人に向いていますか?

ピルのように母乳への影響を及ぼすことはありませんし、一度挿入すれば長期間避妊ができるというメリットがあるので、出産後や中高年齢の人にとくに向いています。

IUDの挿入は、痛くありませんか?

挿入時、一瞬不快感があることがありますが、IUDはスムーズに装着できるようその形状も工夫されています。とくに銅付加IUDは、サイズも一回り小さいので、よりスムーズです。

IUDが本当に装着されているか、確認できますか?

IUDの下部には細い糸がついています。装着するとこの糸が子宮の入り口から外に出ていますので、指を入れこの糸の確認により抜け出ていないかの確認が可能です。
だた、引っ張れば抜け出てしまいますので、注意が必要です。

IUDを入れても、月経はありますか?

月経は、普通どおり起こります。
ただ、挿入後は人により月経と月経の間にわずかの出血が起こったり、月経期間が若干長くなったりすることがあります。このような症状があっても心配はいりません。なれるにしたがってもとに戻ります。

万一、IUD使用中に妊娠しても大丈夫ですか?

IUDの避妊効果は、100%ではありません。予定の月経が遅れる等、妊娠の徴候があれば速やかに医師に相談してください。
装着して妊娠した場合でも、妊娠12週までであればIUDを取り除き、そのまま妊娠を継続することが可能です。 装着したまま妊娠を継続する場合は、医師と十分に相談してください。

IUDを入れたい場合、どうしたらいいですか?

IUDの使用を希望する場合は、産婦人科医師にご相談ください。
IUDの挿入には月経後が適しています。医師と相談し挿入の日取りを決めてください。
IUDの挿入には麻酔の必要もありませんので、外来で挿入ができ、時間もかかりません。ただし、健康保険は使えませんので自費扱いとなります。 挿入を希望する場合は、IUDの種類、特徴、挿入方法、挿入後の検診などについて医師の説明を十分にお聞きください。

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